サステナビリティ

要庵西富家

要庵西富家のSDGsの取り組みKanamean Nishitomiya’s Initiatives for the SDGs

要庵西富家ができることから

要庵西富家では世界中で取り組まれているSDGs(持続可能な開発目標)の方針に賛同し、世界中から訪れるお客様に、京都の文化遺産・自然豊かな環境を楽しんでいただくため、これから先の未来へと持続可能な旅館運営のため6つの目標に取り組んでおります。

持続可能な社会を実現する宿を目指してToward a Sustainable Future in Ryokan Hospitality

衣/衣服

要庵西富家で着ていただく作務衣や浴衣は京都で製造され、タオルは愛媛・今治のタオルを使用するなど、京都及び近隣の地場産業と協業してつくられています。作務衣や浴衣の素材は厳選されたコットンの生地を使い、肌のストレスを無くし、健康と環境負荷に配慮した物づくりを意識しています。

食/料理を作ることへの役割

ここ数年、美食こそが世の中に変革をもたらす力強い手段になると考えられてきました。同様に、環境を「破壊せずに生きる」こと以上に、「守るために生きる」にはどうすれば良いのか?

環境を守ることが、私たちにとって最大の関心事であり、私たち料理を作る役割は、厨房の壁をはるかに超えたところにあります。

生産者、業者、そしてお客様にとって、私たちは指導者であり、明日の料理のトレンドを形作る責任があります。何よりも料理人は生物多様性の番人なのです。

生物多様性の保護のために行動を起こす役割があり、料理界、さらにもっと幅広い食の分野に影響を与え、生物多様性の保護に果たすべき役割があるのです。

食/料理

要庵西冨家で提供される料理の食材は、フードマイレージの最小化を目指して、可能な限り京都の海産物を中心に周辺地域の食材を選び、京都府内で育てた野菜や果実も使用しています。また調理する際にも健康と食材本来の味を引き出すため無添加にこだわり、安全安心な食の提供を心がけています。

また、ゲストがお料理を美味しく楽しんで食べられ、心地よい満腹感を感じてもらえるように、フードロスを目指して食事の量加減も考慮しております。

食/食材に関して/特に魚介類

要庵西富家では限りある海洋資源と環境の保護や水産資源の保全など持続可能な取り組みを促しています。

地元の海で取れた旬の水産物を食べることも、「サステナブル・シーフード」の需要拡大につながります。旬の時期に消費できる分だけの量を取るスタイルの漁業を応援することで、水産物の乱獲を抑制することができます。

さらに、地元の旬の水産物をその土地で消費すれば、長距離の輸送や長期間の冷凍保存が不要になるため、二酸化炭素の排出量削減という環境問題の解決にもつながります。

例えば、
「産卵期には魚を取らないようにする」
「幼魚を保護するために取ってもよい魚のサイズに規制を設ける」
「海鳥や海洋哺乳類などを混獲(魚と一緒に捕らえてしまわないように)漁具を改良する」
「環境への影響を最小限に抑える方法で養殖する」
といった方法で水揚げされた水産物のことを指します。

また、年々養殖の技術の進化に伴い、要庵西冨家では、完全陸上栽培で、世界初の地下海水を使用した海藻を食材に用いています。自然の生産物と養殖の食材を、バランス良く取り入れることにより、自然保護に努められるようにしなければなりません。

将来に於いても、おいしい魚が食べ続けられるように、一人一人が「サステナブル・シーフード」を意識して、豊かな海、水産資源を守ります。

「サステナブル・シーフード」とは、水産資源や自然環境に悪影響を与えない持続可能(sustainable)な漁業で取られた、もしくは環境と社会に配慮しながら養殖された水産物(seafood)のことです。

住/建築

要庵西富家は明治6年、1873年創業以来、数寄屋造りの木造建築を持続しています。まさしく持続可能な建物を継承して、現代に発信し、過去から現代、そして未来へと結びつけています。

京都の伝統的な数寄屋建築に使用されてきた木・紙・土・石の材料を基にして建てられています。京都の間伐材の杉・檜・松などの銘木を使用し、京都の表具・建具・畳・手漉き和紙等、京都の伝統産業の品々と素材を極力使用して作られています。

住/庭

要庵西冨家は京都の中心部に位置しています。町中の中の町です。ゆえに限られた約200坪の敷地に可能な限り庭を作庭して、お客様に木々を感じ楽しんでいただきます。また京都の茶道文化の特徴である坪庭と路地庭を設け、風の流れと内から外への空間の広がりを楽しむことができます。

四季の変化に伴い、開花する木々や、草花に、虫や小鳥がおとずれ町中に自然を提供して、生物との共存を図っています。

要庵西富家

京都の文化の継承

要庵西富家・宿は日本文化・京都文化の発信であり、総合芸術です。建築・衣装・工藝・芸術・料理・おもてなしです。それぞれが融合した総合芸術の演出の場が宿です。要庵西富家は素晴らしい日本・京都文化を発信して、過去の伝統を現在に結び付け、未来へと継承・持続していきます。

京都の伝統産業と文化の継承と持続性

京都は平安時代から江戸時代まで1000年の長きにわたり、都であり、様々な人が集まり、長い歴史のなかで独特の文化を作り上げてきました。

この文化を支えたのが京都の伝統産業です。伝統産業とは伝統的な技術と技法で、日本の文化や生活に結びつく製品などを作り出す産業です。その高い技術は京都だけにとどまらず、日本の文化を形作るうえでも重要な基礎となりました。守り続けた多くの職人さんの巧みな技によって、今日に受け継がれているのです。

しかし、京都の伝統産業は、後継者不足、需要の減少、原材料の確保の困難さなど、様々な課題に直面しています。これらの課題に対処するために、要庵西冨家は一つの宿を通して、京都の素晴らしい伝統産業を取り入れて文化を発信しています。

指定されている74の伝統産業の内、特に要庵西富家では、

  • 西陣織
  • 北山丸太
  • 京袋物
  • 嵯峨面
  • 京すだれ
  • 京黒紋付染
  • 竹工芸
  • 茶筒
  • 造園
  • 提燈
  • 清酒
  • 薫香
  • 能面
  • 京漆
  • 伝統建築
  • 京指物
  • 額看板
  • 京焼・清水焼
  • 京扇子
  • 京うちわ
  • 金網細工
  • 唐紙
  • 京石工芸品
  • 京人形
  • 京表具
  • 京陶人形
  • 京瓦
  • 京菓子
  • 京都金属工芸品
  • 京漬物
  • 京足袋
  • 京料理
  • 京刃物
  • 京たたみ
  • 京銘竹

等の伝統産業製品は要庵西冨家の様々な場面で見ることが出来、持続可能になる様努めています。

使用エネルギー削減

要庵西冨家の照明器具では消費電力の少ないLED照明を使用しております。

冬季に於いては、全室床暖房の設備を取り入れて、エアコンの使用量を、極力ひかえております。

ペーパーレス運動

事務関係に於いても、可能な限り紙使用をひかえると共に、客室等でのトイレットペーパー使い切り運動や再生紙利用の促進を行なっております。

プラスチック削減

環境汚染に繋がる使い捨てプラスチックを減らすため、プラスチックストローの廃止や各種アメニティの素材を脱プラスチックのものを採用し、石鹸・ボディ-ローションなどの基礎化粧品やシャンプ-・リンスをはじめ使い捨ての個包装の廃止などに取り組んでいます。

RELAIS & CHATEAUXにおける取り組みOur Initiatives within Relais & Châteaux

すべての命と調和して

ルレ・エ・シャトーはフランスにおいて1954年に創立して、現在、世界の選りすぐりのホテルとレストランの個人経営のオーナーが結集し、発展しています。
その多くは家族経営であり、地域の文化を共有することに深く献身し、善と美の探求に心から取り組んでいます。

私たちは、これらの意図が具体的、かつ明確で測定可能な行動に転換されなければならないことを認識しています。
ここに、3つの主要な使命を追求するために設計された12のコミットメントで、行動指針を表明します。

ルレエシャトー

世界のおもてなしと食の伝統文化を守る

生物多様性の保護と発展に貢献する

より人道的な世界に向け日々行動する

これらのコミットメントは、おもてなしと料理の芸術を介して、善と美への情熱を共通の原動力とし、地球上の全ての命が調和し、互いに敬意を持ち、団結する、持続可能な世界の構築に貢献したいという深い願望を反映しています。
サステナビリティ12の約束をご覧ください。
サステナビリティ12の約束(PDF:2MB)

580の施設と800のレストランを擁するルレ・エ・シャトーの大きな強みは、人々を結びつける力だと思っています。私たちは影響力があり、より環境に優しい循環型ガストロノミーを支持する力強いムーブメントを推し進めるすることで、物事を変えられると確信しています。

ルレ・エ・シャトーは、世界中の最も才能あるプロフェッショナルが集まり、協力し合うムーブメントです。メンバーそれぞれに、自身の施設がある場所の生物多様性と、その地域の料理遺産を守ることが求められています。生命あるものと調和しながら、明日の新しい料理を生み出すのは、私たち自身なのです。